大日本蚕糸会のアドバイザーである狩野寿作さんに「蚕糸業の現状と課題」というテーマでお話を伺いました。蚕糸業全体の動向を俯瞰的に聞かせていただき、自分たちの置かれている状況、これから必要なことなどを改めて認識することできました。
4月以降、様々な方から様々な形で蚕糸業に関するお話を聞いてきたのですが、体系立ててお話をうかがうと、自分の中で改めて整理することができました。
ざっくり私が感じたことをまとめると、
養蚕文化を守るためには養蚕農家だけ守ってもダメなんですね。
「蚕種製造」「人工飼料製造」「稚蚕共同飼育所」「養蚕農家」「製糸工場」のどこが抜けても蚕糸業は成り立ちません。各パートがきちんと営みを続けることができなければ蚕糸業界全体が成り立たなくなってしまいます。
これは絹業においても同じなのかもしれません。日本中の織物産地も後継者不足が叫ばれています。川上から川下までしっかり連携していかなければ業界が生き残っていくことができなくなってしまいます。
じゃあ業界として生き残っていくためにどこがキーになるかというと・・・やっぱり養蚕農家なのだと思います。養蚕農家がしっかり繭を作り続けなければ蚕種も人工飼料も稚蚕飼育場も製糸工場も仕事ができません。養蚕文化を守るために、まず自分に求められるのはきちんとお蚕さんを育てられるようになる事なのだと改めて感じました。
とゆー夢を描いていますが、もっぱらの不安は「これでしっかりとお金が稼げるかどうか」だったりします。日本の養蚕農家が激減した理由は養蚕で稼げなくなってきたからなのは明白なので。現在は繭の買い取り価格も向上してるのでやり方によっては十分な利益を得る事ができます。まぁ、そこまで生産効率を高めるのには時間かかりそうですが。
やってみなければわかりませんし、やっていけば結果がついてくると信じています。
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