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2016/12/15

富岡周辺の養蚕関連施設ツアー

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富岡周辺の養蚕関連施設めぐりツアー

秩父で出会った養蚕農家・織物作家さんを迎え、養蚕ツアーを開催しました。
私としても新たに知ることも多く、とても勉強になる1日となりました。
碓氷製糸場見学
碓氷製糸場見学スタート!
最初に訪れたのは安中市の碓氷製糸工場さん。
日本で稼働している機械製糸はこの碓氷製糸と山形県の松岡製糸の2つだけ。
富岡市で作られた繭のほとんどは碓氷製糸さんで生糸になっています。

秩父メンバーは機械製糸を見たことがなかったようなので、
事前に申し込みさせていただき今回のツアーに含めさせていただきました。
※碓氷製糸工場を見学するためには事前に予約が必要です。


現役で稼働している自動繰糸機。
現役で稼働している自動繰糸機。
繭から1本1本、糸を引き出しているところです。
荷受した繭が生糸になっていく工程を丁寧に教えていただきました。

大きな機械が動いている様は圧巻です。
製糸場も日本で2つになってしまっていますが、繭の取扱量は年々減少しているようです。


菅原養蚕組合さん
菅原養蚕組合さん
次に訪れたのは富岡市妙義にある菅原養蚕組合さん。
今回は協力隊の諸さんが内部の案内をしてくださいました。


菅原養蚕組合の内部
菅原養蚕組合の内部
この施設では、地域の人が集まってみんなで養蚕をされています。
養蚕のやり方も、時代にあわせて様々に変化し適応させていく必要を感じました。

今までのような家族経営ではなく、地域住民が集まって養蚕を行うスタイルは、
農業という概念だけではなく地域づくりにも重要なテーマになりそうです。


田舎やさんのてんぷら付きのそば
田舎やさんのてんぷら付きのお蕎麦
お昼ご飯は「そば処 田舎や」さんでお蕎麦をいただきました。
立派な養蚕住宅を改装したthe 古民家なお蕎麦やさんです。

店構えも抜群にかっこいいですが、昔ながらのお蕎麦もおいしかったです。
昼食までも、養蚕にからめた企画にしてみましたー。


日本養蚕伝習所
日本養蚕伝習所で野菜の直売やってました。
富岡市の小野エリアに移動し、最初に訪れたのは佐藤隊員がやっている日本養蚕伝習所。
地域の方がやられていた野菜の直売場を養蚕の拠点にリニューアル中です。

この日はちょうど野菜の販売会がおこなわれていました。


繭かき機や毛羽取り機
古い繭かき機や毛羽取り機です。動くのかな?
内部では、佐藤隊員が集めた養蚕道具が展示されています。
養蚕道具の進化をおいかけることのできる、男の子にはたまない内容です。


養蚕農家の高橋さん宅を見学しました。
養蚕農家の高橋さん宅を見学しました。
私も晩秋の研修でお世話になった養蚕農家の高橋さん宅も訪れました。
現在は養蚕のオフシーズンですが、蚕室や上族室などを見学させてもらいました。


群馬県と埼玉県の養蚕農家が出会ったー!
群馬県と埼玉県の養蚕農家が出会ったー!
実は、秩父メンバーの1人は埼玉県最年少の養蚕農家さんの久米さん。
群馬県(日本?)最年少の高橋直矢さんと埼玉最年少が出会った貴重な瞬間です。

おそらく20代の養蚕農家さんは、日本でもこの2名だけではないでしょうか?


買ったばかりのおやきをいろりで焼きます。
買ったばかりのおやきをいろりで焼きます。
最後に訪れたのが富岡おやきのいとさんです。
場所は上州富岡駅から富岡製糸場の間のあたり。

店先で買ったおやきを、囲炉裏で焼いてその場でいただきました。
私は桑の葉と、あんこをいただきました。おいしかったー。


おやきのいとさんでのトークの様子
養蚕トークは大白熱。話題はつきませんでした。
1日の振り返りもしつつ、みんなで養蚕に関する様々な話で盛り上がりました。
実はいとさんは桑苗の販売もおこなっているのです。

昔はたくさんあった桑苗やさんも、現在は大竹栽桑園さんを残すだけでしょうか?
今年度販売分の桑苗はすでに予約分で完売しているそうです。。。

私も少し植えたいって思っていたのですが、来年にチャレンジすることにします。


日暮れ後の上州富岡駅
この日は月が本当にきれいでした。
解散したころには、ご覧のとおりあたりは真っ暗になってしまっていました。
朝の10時に集合して18時に解散。6箇所を見学する内容盛りだくさんな1日でした。

まとめ

今回は秩父の皆さんを富岡周辺の養蚕関連施設へご案内しました。
蚕糸を生業にしている方々なので、どこの場所も大いに楽しんでいただけました。

私にとっても新しい発見や出会いのある良い1日になりました。

今後もツアーを開催することで実際に養蚕の現場を見たいただき、
養蚕業に興味を持ってくださる方の裾野を広げていきたいと思います。

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