2017/02/11
原風景を活かした地域づくり
富岡市生涯学習センターで開催された景観まちづくり講演会に参加してきました。
講師は筑波大学芸術系世界遺産専攻の黒田乃生教授。
黒田先生とは白川村時代に出会い、一緒にWSをやったり、お酒を飲んだり。
石見銀山に呼んでいただき、撮影のお仕事をしたこともありました。
白川村を離れてから約1年ぶりの再会にとてもうれしくなりました。
講演の内容は富岡製糸場を中心とし、富岡らしい原風景ってなんだろう?
そんなお話しを白川村の事例を交えながらお聞かせいただけました。
私が白川村を離れ、富岡にやってきた想いにも通づるお話しです。
白川村といえば茅葺屋根の合掌造り家屋ではありますが、建物としての合掌造り家屋だけを保護してもダメなんですよね。
屋根材に使われる茅(ススキ)の保護や、屋根の伝統的な葺き方の継承。集落周辺の田んぼや畑、山なんかの景観にも配慮しなければなりません。
白川村の人々は、そういった自分たちの暮らす村のまわりにある自然環境を愛し、この村での暮らしや文化を大切にしているように思います。
富岡製糸場も、赤レンガの建物だけを守ってもダメなんですよね。
本当の価値は、この街で昔ながらのやりかたでしっかり養蚕業が残っている。
それが本当の価値なのだと思っています。
私の父は今でも養蚕業に関わる仕事をしています。
私が子供の頃から親しんできた養蚕業をしっかり継承していく。
そんな想いから富岡市にやってきて、地域おこし協力隊として活動しています。
黒田先生のお話しは暖かみがあって、いつ聴いても心地よいなー。
ありがとうございました。
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