富岡製糸場での「繭玉飾り」

群馬県でも昔から親しまれている「繭玉飾り」を富岡製糸場に飾ってきました。
繭に見立てた鮮やかなお餅で作られた繭玉を来場者にも楽しんでいただけたようです。



日頃からお世話になっている甘楽富岡蚕桑研究会の皆さんと一緒に富岡製糸場にて「繭玉飾り」をしました。繭玉飾りは養蚕地帯に伝承されている予祝儀礼で、繭の豊作と無病息災を祈って小正月の行事として昔から親しまれてきました。

みんなでワイワイと作業を進めました。

繭に見たてた団子を米粉でつくり、ヤマグワとも呼ばれるヤマボウシの木の枝にさして飾ります。富岡製糸場を訪れた見学者の方にもお手伝いいただき、りっぱな繭玉飾りをつくることができました。

富岡製糸に飾られる繭玉飾り

子供の頃によく見かけたこの繭玉飾りも「どんど焼き」が少なくなるにつれて、見かけることが少なくなってきているように感じます。養蚕に携わるならば、お蚕さんを育てるだけではなく、このような伝統的な文化もしっかり引き継ぎ、皆さんに知っていただきたいと改めて感じました。